本焚きの日は土曜日だったので
小さなメンバーもやってきました。
お久しぶりのおちびさんは、魚へんの漢字を119個調べたと、その成果を塩爺にレクチャー。

幼稚園の頃からここに通っている彼女は
海遊びとままごとのプロ。

ままごとが発展して今では、汁を採取から担当するようになりました。

軽やかな小さなメンバーが羨ましいなあ。

お腹が空く頃には、ようやく塩も出現し始め、塩焚きも一気に慌ただしくなります。

透明だった海水が色濃くなり、やがて混沌と濁り始め、そのうちまた透明な液体部分とその中に突如出現する塩の粒子。

きっとイザナギイザナミの国生みはこんな風だったのではないかと、毎回とても厳かな気持ちになる瞬間です。

塩焚きといっても
人間にできることは、潮を汲んで、釜に入れて薪を焚べ、釜を混ぜることくらい。
あとは、海・火・風・木の神々の力のなす技です。
塩爺は、いつも「塩を焚かせてもらっとる」と言います。

人間はそのお手伝いにすぎないなあとつくづく思う瞬間。
そんなことをしみじみ思いながら美しい炎のゆらめきを眺めているいい時間が過ぎていきます。

今回は、久しぶりに釜にピラミッド型の塩の結晶ができていました。
気温が下がった証拠。

こんな風に季節の移ろいを感じられる暮らしが、やっぱり好きだとおもうのです。