塩焚きは目下夏休みですが、この期間中に
さまざまなことを調えています。

ラベルのことや、煙突のこと。

そして、かねてより少しずつ話を進めてきた海のおうちのこと。

今から24年前に、塩たきをするべく、塩爺を中心に地元のおじさん有志が「静間ふるさと交流倶楽部」を立ち上げました。
まだ当時は60歳前後のいきの良いおじさまたち。
島根県の田舎ツーリズム認証第2号の団体として、延べ2,000人を超す人々を塩たき体験で受け入れてきました。
しかし、この約四半世紀の間に、体調を崩したり、喧嘩したりで有志も1人抜け2人抜け。。。
かつての塩じいじいズは、今や塩爺1人。
その頃は、塩たき小屋の他に、「海の家古浦」という宿泊体験施設もあって、そこには大田市の山村留学生たちが毎年わんさかと遊びに来ていました。
その海の家も数年前には人手に渡り、今は、塩焚き小屋でひっそりと塩を焚くだけの私たち。

たまに、恵比寿さまのようなかつての有志が小屋にふらりと現れて、海の幸をどーんとプレゼントしてくれます。
「あんた、まだ頑張っとるかな！」と励まされながら、にこにこ嬉しそうな塩爺。
耳の遠くなったじいじいズの会話を隣で心地よく聞きながらも、そろそろ本格的に紡いでいく準備をしようかいなと心に誓ったのでした。

塩を干すのに、この台所が大活躍しそう。
天井も高く、お勝手があるから、塩の搬入動線も完璧。

これから、少しずつひとりで手入れして行きます。
静かなわくわく。

そのうちここが、心地よい空間になったなら
色んな体験も少しずつ始めていきます。

お楽しみに☆