暑い日が続きますが、みなさん如何お過ごしでしょうか。

塩焚きは、真夏やるイメージがあるかと思いますが
うちの塩焚き小屋では、7月8月は塩焚きをしません。
夏休みです。

2日間かけて焚いた藻塩を、一晩ざるにあげてニガリを切るのですが、湿度の多いこの季節、しかも山陰！
翌日には、せっかく焚いた塩がほどんど溶けて海水に戻ってしまうのです。。。

もちろん、暑さも理由の一つです。
二つの釜で大量の海水を沸騰させ続けるため、小屋の中は
それはそれは暑くなります。

ニガリを切ってから、また3日間かけて干すのですが
これまた湿度にやられて、なかなか乾かない。。。

自然の摂理に逆らうのはやめよう、ということで
7月8月は夏休みなのです。

夏の間に、壊れたざるを直したり、煙突やかまどを直したりと
夏やすみでも、仕事は続きます。

「あのなぁ。釜を混ぜとるだけが塩焚きじゃないで。薪の算段やかまどの修理、周りの草刈りもして
初めて塩ができるんだわなあ。」

そんなことをぽつりぽつりと話してくれる塩爺の
宝物のような言葉たちを
独り占めするのが勿体無いから
少しずつ記録していきたいなあと思います。