


酢竿野を虜にしようと美容に励むことに。島根産の有機野菜をお取り寄せし内面からの美を追求中。
人間との恋に疲れ、灘櫛には内緒でメス亀とメル友に。
結婚をあきらめ、スキルアップに励もうとバリキャリに路線変更。
バレンタインが日曜日だったのでもらったチョコは奥さんからだけ。
二股疑惑が一件落着し、次はマザコン疑惑に思い悩む。
せっかく仲直りをしようと、松江フォーゲルパークまで足を運んだのに
全く話し合いにならないどころか、決定的な危機を迎えてしまったふたり。
先の見えない恋に、灘櫛も酢竿野もだんだん「この恋は無理があるかも」と思い始めていた。
●リメンバーフーズ●
女子社員A
「なんか会社久し振りって気がするわ」
灘櫛
「ほんと。毎日来てる気がしないわ」
女子社員A
「酢竿野さん、最近見かけないわね・・・」
灘櫛
「わたしに会わないようにしてるんじゃない?」
女子社員A
「まだ喧嘩中なの?」
灘櫛
「だってぇ」
女子社員A
「もうバレンタインも終わったっていうのに?あんたたち引きずりすぎよ」
灘櫛
「結局チョコもあげなかったの。一応用意したんだけど、自分で食べちゃった」
女子社員A
「うそ~~!もったいない!きっとがっかりしてるわよ」
灘櫛
「そうかな?きっとチョコは口に合わなかったと思うけどね・・・」
女子社員A
「いや、そういう問題じゃないでしょ?別に食べたいから欲しいんじゃなくて、やっぱ愛でしょ?」
灘櫛
「愛・・・?そういえばそんな言葉を昔どこかで聞いたような・・・」
女子社員A
「どうしちゃったのよ?」
灘櫛
「そういえばあんたこそ、あのネットで知り合った男どうなったの?」
女子社員A
「なんで知ってるの?」
灘櫛
「むっちゃ評判になってるよ。どっかのネットの掲示板に書いてあるんじゃない?」
女子社員A
「やっだ~。さらされちゃってるの?」
灘櫛
「バレンタイン、どうだった?」
女子社員A
「それがさ~。どうも二股じゃないかって思ってたわけ。で、バレンタインの日にマンションに突撃したらさ・・・」
灘櫛
「うんうん」
女子社員A
「お母さんだったの」
灘櫛
「お母さん?」
女子社員A
「女の影って、彼のお母さんだったのよ!」
灘櫛
「な~んだ。良かったじゃない?」
女子社員A
「まあね・・・。お母さんならいいかって・・・」
灘櫛
「いいわね・・・相手が亀じゃなくてお母さんで」
女子社員A
「どういう意味?」
灘櫛
「酢竿野さんとは、絶望的だわ」
女子社員A
「ちょっとぉ~。元気出してよ!そうだ!湯の川温泉に行かない?」
灘櫛
「美人の湯の?」
女子社員A
「きれいになって酢竿野をアッと言わせるのよ!!」
灘櫛
「Aちゃん!」
女子社員A
「灘ちゃん!」
灘櫛
「そうよね!!わたしがすっごい美人なら、きっとこんなはずないわ!!」
ふたりは就業後湯の川温泉に行き、お肌スベスベ美人になった。
一方その頃、会社では山手部長と甘手さんがシジミの新商品開発のため残業し
ちょっとだけいいムードになっていたのだった!
【島根ワンポイントレッスン】
*湯の川温泉・・・縁結びの神様・大国主命と恋に落ちた八上姫ゆかりの湯。つかれば良い縁が舞い込むかも。
広島県在住。
ラジオDJ&ラジオドラマ
制作出演ほか、幅広く執筆活動を行う。独特な世界観が老若男女問わずに人気。
2003年から3年間続いた「ほぼ日刊イトイ新聞」の『ほめ道を往く。』も担当。
プチフランソワーズな毎日
http://vivafran.com/