


亀の歴史を知ろうとあれこれ研究中。しかしなぜかカトゥーンの亀梨くんに行きついた。
女ごころの複雑さに嫌気がさし、かぐらの舞いの練習を再開。
身近な異性と恋の可能性があると占い師に言われ、身近な異性をあれこれ物色中。
女性部下からデートの誘いがあり舞い上がる。
ネットで知り合った男性に女の影を感じ、バレンタインに彼のマンションに突撃することを決心。
●松江フォーゲルパーク●
酢竿野
「ごめんごめん。待った?」
灘櫛
「ううん。私も今来たところ」
酢竿野
「てっきり入場口で待ち合わせかと思っちゃって、どこ探してもいないから悩んだよ」
灘櫛
「ちゃんとメールに『幸せのイスで待ってる』って書いてたよね?」
酢竿野
「だからメール確認してここだってわかったんだけどさ。こういうのっておかしくない?」
灘櫛
「え?どういう意味?ってか、座ってよ。せっかくこのイスキープしてるんだから」
酢竿野
「こういうのいいの?ここってみんなが記念撮影するところでしょ?」
灘櫛
「だから急いでるんじゃない!だんだん人が増えてきたから、早く座って!」
酢竿野
「ちょっと待ってよ!そういう言い方ってないだろ?」
灘櫛
「そういう言い方?」
酢竿野
「人をこんなところまで呼び出しておいて、すぐに座らそうとするその言い方だよ!」
灘櫛
「座ってもらうのがそんなにいけないことなの?立っていたいってこと?」
酢竿野
「そう言うことじゃないんだよ!このイスはカップルで座ると幸せが訪れるって言われているイスだよ?」
灘櫛
「は?いけないの?」
酢竿野
「それって人間同士の話だろ?君、僕が亀だってこと忘れたの?」
灘櫛
「忘れていないから、こんなことになってるんじゃない!ってか忘れられるもんなら忘れたいわよ!」
酢竿野
「何だよそれ!まるで僕が亀だということが悪いみたいじゃないか!?」
灘櫛
「悪いなんて言ってないでしょ?なんで亀と人間だったらこのイスに座っちゃいけないのよ!?」
酢竿野
「それは・・・・」
灘櫛
「・・・・・」
酢竿野
「僕は僕なりにいろいろ考えているんだよ・・・。何で信じてくれないんだよ!?」
灘櫛
「信じたいから、もっと話し合いたいたいの!」
酢竿野
「わかった・・・。少し距離を置こう・・・」
灘櫛
「え?明日から会社なのに?」
酢竿野
「会社で、僕に話しかけないで・・・」
酢竿野は結局イスに座らずに走って帰って行った。
残された灘櫛の後ろには、イスの順番を待つ長いカップルの列が出来ていて
その中に甘手さんと山手部長の姿があったことを、ふたりはまだ知る由もなかったのだ!
*島根ワンポイントレッスン*
松江フォーゲルパーク・・・
松江市大垣町。一年を通してベゴニアなどの花が数千種類咲き乱れる公園。
「幸せのイス」はカップルで座ると幸せになると言われている人気スポット。
園内各所でたくさんの珍しい鳥たちもいて、福を呼ぶという噂の「フクロウの飛行ショー」も観ることができる。
広島県在住。
ラジオDJ&ラジオドラマ
制作出演ほか、幅広く執筆活動を行う。独特な世界観が老若男女問わずに人気。
2003年から3年間続いた「ほぼ日刊イトイ新聞」の『ほめ道を往く。』も担当。
プチフランソワーズな毎日
http://vivafran.com/