しまね ♡ 縁ing for you 物語

運命の歯車が回り始める時

フランソワーズ 2009-09-25 17:09:19

<h3>灘櫛さん</h3><p>朝夕の気温の差で少し風邪気味。島根県斐川町特産の出西生姜で作った生姜湯を愛飲中。</p>

灘櫛さん

朝夕の気温の差で少し風邪気味。島根県斐川町特産の出西生姜で作った生姜湯を愛飲中。

<h3>酢竿野さん</h3><p>「神在月」に向けて精神統一中。日々の食事を精進料理に切り替え。</p>

酢竿野さん

「神在月」に向けて精神統一中。日々の食事を精進料理に切り替え。

<h3>甘手さん</h3><p>季節の変わり目で化粧ののりがいまいち。ローションパックをトライ中。</p>

甘手さん

季節の変わり目で化粧ののりがいまいち。ローションパックをトライ中。

女子社員A

ネットで知り合った男性と初めてのデートをしたばかり。今は自分からメールはせ ず、相手の気を引く作戦中。

酢竿野への想いは募るばかりなのに、肝心の酢竿野は神楽に夢中。灘櫛は自分の酢竿野へのあり余る想いを持て余していた。

●商品開発部●


女子社員A
「灘ちゃん、この伝票なんだけどぉ・・・」

灘櫛 
「ねぇ、わたし、最近自分の魅力について考えてるの」

女子社員A 
「やだぁ。どうしたの?こんな仕事中に」

灘櫛 
「伝票なんかどうだっていいわよ。そこに置いといて!」

女子社員A
「あ、う、うん・・・」

灘櫛  
「今朝の『早起き占い』乙女座が最下位だったの、見た?」

女子社員A 
「ごめん、天秤座しか見てない」

灘櫛 
「何位?」

女子社員A 
「5位だったかな?」

灘櫛 
「まあまあね」

女子社員A 
「もう内容わすれちゃったけどね」

灘櫛 
「問題は最下位の乙女座よ」

女子社員A 
「灘ちゃんって乙女座だったんだぁ」

灘櫛 
「違うわよ。酢竿野さんよ!」

女子社員A 
「あ、ごめん、そうなんだ」

灘櫛 
「内容がさ『自分よりスキルのある魅力的な異性に出会えますが、邪魔が入ってしまいそう』だったの」

女子社員A 
「あ、それで自分の魅力について考えてるんだ・・・」

灘櫛 
「わたし、酢竿野さんよりスキルあると思う?」

女子社員A 
「スキル?まあ、経理に関してはあるんじゃない?」

灘櫛 
「経理っていったって、わたしはただの伝票整理担当よ。本物の経理は総務部にいるわ」

女子社員A 
「で、で、でも、商品開発部の伝票は全部灘ちゃんのとこに集結するわけだし、酢竿野さんだって一目置いてると思うけど・・・」

灘櫛 
「無理しないで・・・やっぱりわたしにはスキルが足りないのよ・・・」

女子社員A 
「ってか、どうしたいの?」

灘櫛 
「わたし、これに応募しようと思うの」

女子社員A 
「新商品の社内コンペじゃない!」

灘櫛 
「『シジミを世界に』ってコピー、なんかピンときたんだよね」

女子社員A 
「そりゃあ、商品開発したら酢竿野さんだって灘ちゃんのスキルに脱帽でしょう?」

灘櫛 
「やっぱそうかな?こういうのってスキルかな?」

女子社員A 
「スキルなんじゃない?よくわかんないけど。いいじゃん、シジミ、世界に送りだしなよ!」

灘櫛 
「ありがとう!何かやる気出てきた!」




甘手
「ホーホホホッ!甘いわね!」

灘櫛 
「あ、甘手さん!」

甘手
「まあ、コンペに応募するのは勝手だけど、商品開発をなめてもらっちゃ困るわ」

灘櫛 
「なめてなんかないわ!挑戦したいだけよ!」

甘手 
「これだからお嬢ちゃんは困るのよ。商品開発部の面汚しにはならないで頂戴な!」

灘櫛 
「ひ、ひ、ひどい・・・」

女子社員A 
「甘手さん、そんな言い方ってないと思います!」

甘手 
「何ですって?口答えする気?」



山手部長 
「いい加減にしろ!!!!」

甘手  
「あ、山手部長、いつからそこに?」

山手部長 
「全部聞いておったぞ。灘櫛、やりたいのなら全力でやれ!」

灘櫛 
「山手部長・・・」

山手部長 
「よし、じゃあこれからアクアスにシロイルカを見に行くぞ!」

灘櫛 
「え?シロイルカですか?」


酢竿野 
「山手部長、僕も連れて行って下さい!・・・灘櫛さん、きみって情熱家だったんだね」

灘櫛 
「あ、酢竿野さん!聞いてたんですか?」

酢竿野 
「いや、今帰ってきたところさ。でも、何か熱いものを感じたから」

灘櫛 
「酢竿野さん、わたし・・・」

酢竿野 
「・・・・・」

灘櫛 
「酢竿野さんのことが・・・」

酢竿野 
「・・・・・」




山手部長 
「灘櫛、そこまでだ!!!」



灘櫛 
「え?」

山手部長 
「お前を今日から商品開発部員に迎えるぞ!」

灘櫛 
「本当ですか?」

山手部長 
「そうだ!俺の下でがんばれるか?」

灘櫛  
「は、はいっ!!」

山手部長 
「よーーし、じゃあみんなでアクアスにレッツゴー!」

灘櫛・酢竿野・甘手 
「ラジャッ!!!」




山手部長の「本気」と書いて「マジ」なまなざしに、灘櫛は「この人ってこんなにかっこよかったけ?」と思っていた。 しかし、このときはまだ、山手部長と酢竿野との間にある本当の確執など知る余地もなかったのだ。 このまま愛と憎悪の激流に流されてしまうのか!? 4人は社用車でアクアスに向かったのであった。

●島根ワンポイントレッスン

*アクアスのシロイルカ・・・水族館。シロイルカのバブルリングが全国的に有名な場所。

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