ここは島根県のとある町。 静かでのどかなこの町に、人知れず月9並みの恋愛ドラマを繰り広げている会社がある。 そう、それは、語らなければ誰にも知られることなくひっそりとそこにあるだけの恋のはずだった。 だが、その恋は運命の扉を開いてしまったのだ!!! あなたは歴史の目撃者となるかもしれないし、ならないかもしれない!!
リメンバーフーズ、商品開発部の開発員として一歩を踏み出した灘櫛。 やっとライバル甘手と同じ土俵に立てた気がし、武者震いしていた。 ここで一気に商品を開発し、酢竿野の気持ちを自分に向けるべく恋の炎はますます燃え盛るのであった!
甘手と酢竿野の仲がすでに離れられないほどの関係だと思い込んでしまった灘櫛。絶望のふちに立ち、実際、宍道湖のふちに立っていた。

「一緒に来てくれるか?」 と言う酢竿野の真っ直ぐな瞳に引き込まれるようにうなずく灘櫛。やっと気持が通じ合ったのに、櫛灘は酢竿野が亀だという事実を簡単には受け入れられずにいた。






せっかく仲直りをしようと、松江フォーゲルパークまで足を運んだのに 全く話し合いにならないどころか、決定的な危機を迎えてしまったふたり。 先の見えない恋に、灘櫛も酢竿野もだんだん「この恋は無理があるかも」と思い始めていた。

灘櫛と女子社員Aは美しくなって酢竿野とネットで知り合った男性の気持ちをがっつり掴もうという作戦に夢中になった。

灘櫛と女子社員Aは恋のストレスを発散するかのように美容に専念していた。 「美しくなれば。美しくなりさえすれば!」そんなわらをもすがる想いだった。 そんなある日、灘櫛の携帯が鳴った。 着メロは「安来節」だ。
広島県在住。
ラジオDJ&ラジオドラマ
制作出演ほか、幅広く執筆活動を行う。独特な世界観が老若男女問わずに人気。
2003年から3年間続いた「ほぼ日刊イトイ新聞」の『ほめ道を往く。』も担当。
プチフランソワーズな毎日
http://vivafran.com/