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chiji

原清さんの陶芸展が始まりました chiji 2012-04-27 15:04:34 

 皆さん、こんにちは。しばらくご無沙汰しておりました。

 松江の城山ではソメイヨシノは終わり、その後の八重桜も終わりに近く、次の楽しみは、5月初め頃から淡い雪のような花を木いっぱいにつける「なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)」です。

 さて、4月20日から、宍道湖畔の島根県立美術館で、出雲市斐川町出身の重要無形文化財保持者(人間国宝)の原清さんの陶芸展が始まりました。
 今回の陶芸展は、昨年の8月に、原さんが島根県に、ご自身の若い頃から現在にいたるまでの115点もの作品を寄贈されたことを記念して企画したものです。

 実は、昨年の東日本大震災で、原さんが埼玉県にあるご自宅で所蔵しておられた作品の多くが壊れてしまったそうですが、昨年4月に一畑百貨店で開催された原さんの陶芸展に出品するために松江に送っておられた代表的な作品は難を逃れることができたとのことでした。

 原さんは、「島根はものづくりが盛んで、工芸に携わる人も多い。そうした若い人たちなどにも役立てば」というお気持ちから、それらの作品を今回寄贈してくださったのです。

 4月20日、原さんご夫妻を迎えてオープニングがありましたので、私も出かけて挨拶を述べましたが、その後で、原さんにいろいろと作品の紹介をしていただきながら、鑑賞する機会を得ました。

 原さんは、若い頃から様々な工夫をしながら、鉄釉(てつゆう)、柿釉、釣窯などいろいろな作品を創ってこられましたが、代表するものの一つが、鉄釉陶器です。釉薬に含まれる鉄の量の加減で、実にさまざまな発色をするそうですが、その独自な色彩の陶器が人間国宝の認定にあたって高い評価を受けられたそうです。鉄釉の落ち着いた黒と渋く深い柿色の中に浮かびあがるおおらかな形の草花文や馬文の壺などは、見飽きないものです。

 この他、私が今回、興味深く思ったものの一つは、翠磁(すいじ)といわれる作品で、翡翠のような柔らかく深みのある翠色の一輪挿しや水差しなどです。

 翠磁というのは初めて聞く名称でした。お聞きすると、その名称は、原さんがつけられたものでした。

 その独特な色合いは、滋賀県の製材業者の方々が輸入材を使う際、その皮をはがして処分するために燃やしてできた灰が長年、地中に埋められておかれたものを、釉薬として混ぜて使うことで引き出されたものだそうです。原さんが何度も何度も試行錯誤を繰り返した中で到達された技術です。

 それからもう一つ。イタリアのラヴェンナで見たモザイクに触発されて創られた「碧釉八角金彩大鉢」。ラピスラズリの青が美しい作品です。

 原さんは、作陶活動を続ける上では、まず、「情熱」が大事とのこと。美しいものを創りたいという「情熱」です。
 それから、「知識」。釉薬と土の組み合わせや割合でいろんな色がでてきます。何を組み合わせたらどういう色になるのか、そういう「知識」を長年かけて蓄積することが非常に大事とのこと。
 そして三つ目は「経験」。焼き物は焼成温度や釉薬の塗り方で、さまざまな変化をします。同じ状況、同じ現象になることは二度なく、自分の経験を頼りにしながら、自分の思うような作品を作り上げていくのが非常に難しいとのことでした。

 「長年、作陶活動を続けてきて、楽しい仕事でした」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

 原さんの陶芸展に、皆さん、是非、お越しください。

 また、ちょうど今、県立美術館では「第54回日展」が6年振りの松江開催ということで、県立美術館で開催されています。巨匠と言われる芸術家や新進気鋭の作家の作品、その中には、山陰両県出身あるいは在住の作家による作品も多数展示されています。
 
 どうぞ、皆さん、こちらの方も、是非、ご覧になってください。


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chiji

2012-06-06 15:54:10

あすっこうまうまさん、コメントありがとうございます。

陶芸鑑賞は、人それぞれに楽しみ方があって、そういうお話を聞くのもまたおもしろいものですね。

ぜひゆっくりと鑑賞してみてください。

原清さんの陶芸展は6月25日までです。

あすっこうまうま

(殿堂入り級)あすっこうまうま

2012-04-29 15:30:38

溝口知事様 こんにちは。

 >ソメイヨシノは終わり・・・

 >八重桜も終わりに近く・・・

 >次の楽しみは、5月初め頃から、淡い雪のような花を木いっぱいにつける「なんじゃもんじゃ」です。


 松江城を、飾るように咲く美しい桜~ 春の風景を感じて(リメンバーを見て)いつも、その風景に、(自分は)憧れていました。


 コラムは、原 清さんの陶芸を、伝統の技術と「創作の心」を、自分なりに、イメージしながら、読みました。

 特に、コラムの写真を見て、関心を持ったのは、
「碧釉八角金彩大鉢」の作品です。

 この美しい青色から、(自分は)夏の「石見の海の濃いブルー」と、「地球の青色」を、イメージしました。


 島根県を旅行した時には、チャンスがあれば、ゆっくりと、時間をかけて、その形、模様、色の美しさを鑑賞したいと思います。

 >焼き物は・・・同じ状況、同じ現象になることは、二度となく、自分の経験を頼りに・・・


 陶芸創作にも、「一期一会」の心が、つながっているんだなぁ~。

 と、このコラムを読んで、感じました。

 ありがとうございます。




 

 

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